私たちを取り巻く社会課題
現在、団塊の世代が65才を越えてきました。20年後には国民の4人に一人が65才以上となり、そのうち四分の一は認知症になると見込まれています。介護をする人材や家族の負担をどうするのか、また認知症予防、ケアをどのようにしていくのかなどの課題がひっ迫してきています。
平均寿命が80歳を超えるわが国では、65才の定年後も15~20年間は生きることになりますが、病気のない平均健康寿命は70代(5~10年)までで、すなわち残りの10年間は病気を患って生きていく計算になります。この人類未体験の超高齢社会の時代をどう生きるか、そしてどのように死んでいくのか。
今まさに、一人一人が真剣に取組むべき大きな社会課題です。
課題を文化にする提案
心身療法は施術される側とする側の両方に心身機能の改善が見られる療法です。頭脳は人間らしさの根源ですが、脳への心地よい刺激によってその未知なる能力を引出す事により、病気の改善や病気になりにくい体を作る取組みを実践しています。
もし病気になったとしても、なったからこそ心が育ち、感謝の気持ちが生まれます。この時代を生きる我らだから発見できる豊かな心と老いる身体を無理なく成長させながら、後世に誇れる文化を創って行きたいと想います。
「高齢社会と認知症」は、世界各国も避けて通れない課題ですが、課題先進国と云われる我が国において、「老い」を楽しみながら、喜びを発見し、分かち合う文化を共に創り、世界にそうした光を送り合う活動を、多くの皆さんの知恵を寄せて進めて行きたいと願っております。
心身サロン御在所 代表 北原光男